あらためて言うまでもなく、2016年になってから週刊文春の記事の威力はすさまじい。
「センテンス・スプリング」とか「文春砲」とか言われてる。
で、ふと気づいた。
新聞の衰退がすさまじく、週刊誌なんてもっと早く消え去るだろうというのが巷の予測だった。
雑誌はどんどん廃刊になってる。
で、文春だけは健在。
この違いって実はとてつもなく大きいのではないだろうか。
あらゆる新聞、雑誌は購読料を取るけれど、ほとんどの収入は掲載されている広告。
読者は広告を読まされていて、記事はおまけなのである。
だから新聞の下部の広告欄がどんどん上のほうに伸びてきている一方で記事の欄は減り、
記事の欄は少ないからおざなりな記事でもよくなる。
そして記事部分には下部の広告欄を批判するようなものは載らない。
テレビも構図は同じで、広告はどんどん減っている。
その証拠に最近のテレビってAC(広告機構)と番組の宣伝がやたらと多い。
あれって広告が埋まらないから、流しているに決まってる。
昔だったら絶対放送しなかった「◯◯整形クリニック」とか(サラ金)とか「過払い金はこちらへ」なんてものがバンバン出てる。
広告出す奴が減ってるから、しきい値がさがっている。
番組はそのおまけ。
マスコミって取材だ、ジャーナリズムだとか言ってるけど、大部分は媒体の「おまけ」なんである。
本は違う。
本はみんなコンテンツを読みたいから買う。
有料メルマガも同様。
コンテンツを読みたいから買う。
で、文春を買う人は「コンテンツを読みたい」から買う。
他のどのメディアが読みたいコンテンツを提供しているのだろうか。
コンピューターやガジェット系に多いのが、新製品の紹介。
あんなもの誰が読みたいんだろうか?
ネットでメーカーの記事読んだほうがよほど詳しい。
編集部もそれはわかってるから、グラビアのねえちゃんを出すんだろう。
つまり適当に書いたか転載した記事には価値がない。
それに気づいていないマスコミの人が多すぎないだろうか?
我々読者は「価値ある記事」にのみお金を払うべきだろう。
だから、Yahoo!ニュースですむ新聞はいらないし、他のほとんどの雑誌も必要としないのだと思う。