多くの人が誤解しています。
はっきり言いますが、起業するために人脈なんていらないです。
もちろん「人脈があって起業する」ことも可能です。
これは当たり前で、とくにメディア系は人脈、コネから仕事が流れてくることが多いし、
20年くらい前に「オープン系」バブル盛んのころにはいろんな人が大きいお客さんから仕事をもらってシステム・インテグレーションの会社を立ち上げました。
そういう例もあるので、コネから起業することもあります。
しかし、
「人脈がなきゃ、起業できない」
は間違いです。
もし、「人脈があったほうが起業もラクなんじゃないの」と思うのであれば、そんな甘ったれは起業には向かないです。
なぜならば最初に仕事をもらったとしても、それをずっともらい続けられるかはわからないこと。
そのお客に依存したビジネスは継続性という観点からとても危険です。
エラソーなこと書いていますが、私も間違いをおかしました。
コネはたいてい法人相手のビジネスにおいて議論されることのはずです。
法人相手の場合、起業の準備は最低限ですみます。
事務所さえあれば、なんとかできるものが多いのではないでしょうか。
ソフトウェアやコンサルティングなんてそうですね。
一方、一般消費者向けの場合、さまざまな準備が必要ですし、売れるかどうかわかりません。
一般消費者相手でハナから有名ということは芸能人でもないかぎり、ありえません。
この投資規模の違いがあるため、私もかつてはサラリーマンが起業する場合、法人相手でないと難しいのではないかと思っていました。
しかし、ここ10年で起業のための環境はまったく変わりました。
一般消費者向けだろうが、その気になればいろんなアウトソーサーを見つけることができるのです。
驚くほど少額で始められます。
もし、その製造にコネが必要だと思い込んでいたら間違いです。
コネよりもビジネスです。
払うべきものを払ったほうが、へんなコネよりもきちんと相手をコントロールできます。
そして、ビジネスリスクを防ぐ方法も最近は発達しています。
たとえばクラウドファンディング。
クラウドファンディングのよさはお金もさることながら、最初から需要のケーススタディができることです。
オークションやフリマで売ってみることもできます。
こうしてじっくりお客さんを増やせるのです。
零細企業の起業を目指すハイブリッド起業でも十分可能です。
そしてすごーく大事なことですが、一般消費者を掴んでいると他社の影響に直接的に左右されません。
いわゆる「お客さんを持っている」という、法人で最強のカードを手にすることになります。
え?なぜかって?
個人のお客さんは身銭切るから法人顧客より、はるかにロイヤリティが高いのです。
人脈を過大評価することはやめましょう。
その考えの根底に「ラクしたい」はないですか?