ご存知のように 私はすでに数冊の本を出版しています。
正直、2012年からは出版社に頼む時代じゃないと思っています。
理由を書きます。
?あなたが著者になるとします。なにを書きますか?「売れそうなネタで本を書く」と思っていませんか?
そういう本はまったく評価されません。なぜならば、ネタを先に用意してそれにあわせて勉強した内容で本を書いても、まったく人の心を打たないからです。
これは私の持論ではなく、日本で一番売上げる出版エージェントのおじさんが断言していたことです。
言い換えると、あなたの経験したこと、専門分野以外で本を書こうと思うな、ってことなんです。
そうするとあなたはこう思うでしょう。「そんなに売れないかも」そうです。
だから、あたたの案は出版社が採用することはあまりありません。
私は20年間空白だったエリアについて(メインフレーム)本を3年前に出版しましたが、社長を口説いて最悪のビジネスモデルでもなんとか儲かるようにしよう、と説得できたからです。
出版社は、類似のもので売上が予想されないと出版会議はとおらないと思っていいです。
もし、あなたが編集者が出したい本を出していると思ったら大間違いです。出版社というのは有価証券報告書を見ればわかりますが、驚くほどの零細企業です。ほとんどの出版社で本を出すことは社長決裁です。
そもそも、なぜ出版したいのでしょうか?
「週末起業」出版コンテストではこういっています。
1.あなたのビジネスが多くの人に知ってもらえる
2.ブランディングになる
3.ビジネスの信用が得られる
4.出版のリスクは著者にはなく、出版社にある。
5.リスクが出版社にあるため、一生懸命本を売ってくれる
6.印税があなたに入ってくる
1、2,3ははっきり言って期待しないでください。ベストセラーになればそうです。しかし、初版である3000部程度ではまったく世の中の反応ないです。3万部くらい売れないと、世の中で話題にはならんようです。
マーケティングでいう最も効果の薄い「イメージ広告」に近いですね。
で、宣伝臭がきつすぎる本はAmazonで相当に叩かれます。そりゃそうです。読者は知識を得るために金払ってるわけで、著者の宣伝を買いたいわけじゃないです。
自費で出版している人も多くいますが、読者をお客にしようという具体的なマーケティングのほうが、まだマシです。こういう人達は、本を無料で進呈しています。それでもいいのです。
4,5、6は出版社から出せばそうです。だから、題材やタイトルなどについては彼らの言うことを聞かねばなりません。それゆえ、本屋には似たような本が並ぶし、書いているほうからすれば「えぇー?」って感じになることもあります。
そして、前にも書いたように出版社は零細企業です。宣伝だって限られるのです。まさか、みなさん、いきなり芥川賞作家や、宮部みゆきみたいな宣伝してもらえると思っているわけじゃないですよね。
最後に本書いたら儲かるか?軽く試算しましょう。
1400円の本で印税は普通10%です。初版で3000部刷って、42万円。源泉徴収で10%もっていかれたら、38万円以下。たったこんだけです。企業からするとアテにできる金額じゃないのです。
ただ、この印税って10%前後ってことを覚えておいてください。後々、重要な意味をもってきます。