ひいきの、番組ディスカバリーでエジプトの古代の話しを見ていた。
もっとも美しいといわれるアニの「死者の書」
この図は死者の書のクライマックスである。アヌビス神が、真理の女神マァトの羽と審判を受ける死者の心臓の重さを天秤で測るのである。心臓のほうが悪事にそまり重いと、右の端で四つん這いになっているアメミットに死者は食われてしまうのである。
これを作ってもらう代価は、王の書記官というエリートのアニの給料半年分だったそうだ。
それでも、死者の書には、死んでから不滅の魂を得て、楽園で過ごすために必要なルート、呪文、その他が描かれているのだそうだ。
ここまではマジメな話しだが、内容がいろんな話しの組み合わせを発注者の要望により合わせる、とか、金額次第で死者の書の長さや豪華さが決まったといった話しを見ていると、ほとんど「宗教産業」である。
しばしば、売春こそは世界最古の職業といわえれるが、宗教も世界最古の商売のひとつのようである。
世界最古の宗教がゆえに、他の多くの宗教には影響を与えている。しかし、真実があると考えるのはどうか?ということらしい。当時、すでに宗教は産業となっており、だんだn複雑な話しが時代を下るにつれ追加されていったのだそうだ。
自分のまわりに一種類しか宗教がなく、「これを信じれば、現世より長い永遠の来世を幸せに生きられるのですよ」といわれたら、誰が逆らえるだろうか?ため息の出る話しであった。