三社参り。いつものように中山法華経寺、近所の妙見神社に行く途中で、昔から探していた小栗原稲荷神社を見つけたので参拝。
法華経寺では、近所の散髪屋の勧めもあり、昇殿してみた。お札に名前と願望を書き入れ、数十人貯まると坊さんが本堂で一気に祈祷してくれる。もちろん、途中で一枚ずつ読んでくれる。堂内は寒いが、イージーオーダのお札を作ってくれているわけで、たいへんにありがたいことだ。
こういう世の中であっても、真言宗と日蓮宗は現世の信徒の願いを叶えるべく祈祷をする。この法華経寺は荒行で有名で、毎年11月1日から100日間、毎日、ほとんど寝ずに水をかぶり経を読み続ける行をやっている。昔は死人も出たらしい。そうして祈祷秘法を伝授され「修法師」(しゅほっし)となる。
真言宗はいうもさらなりで、堂の中に結界をしつらえ火を焚いて加持祈祷を行う。説教だけでなく、自分のできない技術で凡人のために祈ってくれる僧侶はありがたいと思う。
稲荷神社は全国にたくさんある。もうお稲荷さんがいなくなったような神社もあるが、小栗原稲荷は街の人が適度にメンテナンスしているので、まだいるようだ。日を改めて稲荷大秘文でも唱えにいこうかな。
近所の妙見神社は、この近辺が古くは千葉氏に支配され、千葉氏の守護神が妙見さんだったためにあちこちにある。ただ、妙見は北斗七星のことであり、お札の神様である。とくに、ここの妙見さんは人気のない荒れた社ながら、ミョウな力を感じる土地の守護神社である。とある霊能力者が駅から(およそ1キロ離れている)でも霊波を検知できるほどである。
三が日には社務所が開いており、お札を求めると、おや、自治会長さんが登場。「お札は大神宮からの流れだよ」と教えてくれた。