ずいぶん前に口は悪いが仲のよかった中国人に教えてもらったのが、西安(シーアン)系の中華料理店。彼が西安出身だっただけに、すごいことをいっていた。「シーアンで料理人捕まえて、日本だったら給料3倍出す、っていって連れてくるんだよ。で、喜んで日本で働くんだが、料理人がふと気が付くわけさ。自分でやれば、もっと稼げるって。もともと、日本の中華料理店のかなり多くは中国で料理なんかしたことないヤツがやってるからね。シーアン料理店が増えても当たり前なんだよ。わっはっは」
という彼に食べ方を教えてもらったのが、このヤンルーポーモー。昔、中国人は小麦粉を固めたパンのようなものをもって旅に出たそうだ。それを細かくちぎって、宿でスープを入れてもらったのが発祥だとか。
ヤンルーポーモーを注文すると、焼いた小麦粉の塊が出てくる。それを酒を飲み、話をしながら、細かくちぎって、ボールに入れる。お店がやってくれるところもあるが、これは楽しいから自分でやるべきだ。ちぎり終わったら、お店の人に声をかけるとスープをいれ、少し煮立ててもってきてくれる。スープは塩味。具は春雨と羊肉で、くさみ消しに少しだけ八角の香りがする。さっきのちぎった小麦粉がツルンとし、たまらんです。
昨日、久しぶりに友達と忘年会にいって食べた。刀削麺荘とか、シーアンとかいうお店に行けばあります。羊が嫌いじゃなければ、ぜひ、お試しください。