サラリーマンのふり

仮想行員「半沢直樹」

いや、おもしろいね。
堺雅人って実力のある役者さんだな、と感心する。
役ごとに人が違ってみえる。
ジャニーズ系のなにをやっても、キム◯◯とは偉い違いだ。

が、多くの銀行員の指摘どおり

「あんな銀行員はいない。特に都銀には」

何年も銀行さんの相手をしてきた俺には、よくわかる。
お追従、おべっか、書類整理で銀行員は一生生きていく。
銀行員って他行に転職できないんですよね。やり方があまりに違ってて。
だから、上司にパワハラ、セクハラ、なにをされようがしがみつくしかない。
昔は飲み会の席に女子寮に電話かけて女の子呼び出してたもん。
まったく問題にならなかった。フツー。

マーケットに参加しているディーラーは転職できますよね。
それでも、パフォーマンスは海外の銀行の半分以下という無能ぶり。
給料は異様に高いけど、外資で務まるのかな?

今はもっとひどくなってるだろうな。
昔はまだ銀行員は高給取りで余裕があった。
多少はお客の資産を守るという意識もあったと記憶する。
今はそんなに給料高くないし、40歳代で肩叩きされる。
誰もいわないし、考えないのが、大手の都銀はなにをやって食べているか?

今のほとんどの都銀の稼ぐ手段は人から集めたカネを傘下のサラ金につぎ込んでる。
できるだけお客の資産を投資信託やらなんやら売り買いさせ手数料をかすめとる。
いらないところにカネを無理に貸して金利を取る。
これがメジャーな稼ぎ。
お客の資産を守り、資金需要に答える「バンカー」なんて言葉は今の日本の都銀では死語ですね。

「半沢直樹」でもちらっと出てたけど、金融公庫、地銀のほうがまだバンカーです。

しかし、この中途半端な都銀という存在もTPPで消えるかもしれない。
規制緩和で今の財務省のやり方は一切できなくなる。
それは、今まで政府に守られていて考える力のない企業を狼の前に放り出すようなものだから。

ひょっとしたら「巨大な半沢直樹」が襲いかかるかも知れない。。。

関連記事

  1. 新規事業をわかっていないサラリーマン

  2. 三陽商会の失敗に見るブランドの本質

  3. ミドルエイジクライシス

  4. 買ってはいけない、着物、マンション

  5. 進路をとうに失ったベンチャーはどうなる?

  6. 大塚家具から学ぶ経営

  7. 明暗をわけたカシオとシャープ

  8. シリコンバレーではネットバブル再加熱?

記事をプリント