フライス盤

テクノロジー遊び

事の発端はほんの出来心からでした。
この写真の線のようにマイクロSDカードを差し込むスロット穴をあけたい、ということです。

さぁ、どうするか?
以前から気になっていたCNC工作機を検討したりしたんです。
こんなの。

ほとんど買おうか、と考えた時に思い出したのです。
CNC工作機がいかにうるさく、ゴミを撒き散らすかを。

こんなもんを家に持ち込んで加工していた日には家族は全員家出をし、犬は吠えまくるに違いない。
ちらっと「いや、レーザーだったら」なんて思いが頭をかすめましたが、今度は焼け焦げた煙で自分自身も気分が悪くなるに決まっています。

しかも冷静になると私が欲しい穴は一直線ながら、ケースを立てないと無理ですね。
ほとんどの家庭用CNC工作機は高さが45mmくらいまでしか許されていないので、これまた適合しない。

そこで思い出したのです。

「俺、ボール盤もってるんだけどさ。あれフライス盤にならねーかな?」

ボール盤とはこんなの。

フライス盤とはこんなの。

似てるでしょ。

違いは、ボール盤がドリルでまっすぐ穴開けるだけなの対し、フライス盤は材料を横に動かして削ることができる。
なのでフライス盤のドリル部分は横から力を加えても大丈夫なんです。

同じことを考えている人は結構いて、ボール盤にこんなのを搭載してフライス盤にしている人はいます。

クロステーブルとか言うんですが、以前、3000円くらいのを買ったらかなり精度が悪くカクカクしていました。これは8000円くらいでさすがにスムーズに動きます。

私が主に期待しているのはうすーいプラスチックケースですから、負荷がかかってもボール盤は壊れないと思うんです。
危険だっていっている人たちはアルミ板とか鉄板とかの話をしていますよね。

ちなみにフライス盤につけるドリルってこんな感じでエンドミルと呼びます。

横から材料を削っていける形です。

マイクロSDカードのスロットですから直径2mm直径2.5mmのエンドミルを発注しました。

工具ってよく見ないといけませんが、金額と品質は比例するように思います。
きれいに作ろうと思ったら絶対に百均の工具なんてダメです。
(でも作りが雑だから工具をカスタマイズしようとしたらいい時もあります)
日本製だからいいとも思いません。
ホーザン、高儀やリョービなんかほとんどOEMに自社のレッテルはってるんではないでしょうか?
だってプロは工具は日立工機かマキタしか使いませんよね。

上のクロステーブルは中国製ですが、いい仕事してますよ。

材料の位置決めはきっちりやらないとダメで、そこそこできたら自分としてはケース加工技術の進歩です。

ちょっとだけ試しに切ってみました。
切削は思ったとおり豆腐切るような感じで切ることができます!
たぶん、長年の悩みのプラスチックケースに窓を開けることも可能なような感じです。

ただしテーブルの固定、材料の固定、どれも正確にまっすぐじゃないと思ったように加工できません。
調整はかなり神経使います。

材料固定用に、さんざん悩みましたが、これ買ってみました。

Proxonは昔はお世話になりましたが、自分の腕があがってくると工具として精密さが欠けるProxonは不満になります。みんなそうじゃないかと思います。

でもフライスに使おうかというバイスでお値段と精度とテーブルに固定できそうなものってこれくらいしか見つかりませんでした。(固定部分が後ろについていることが大切。前だと後ろに送り出せない)
「クイックバイス」はボタン部分がたいていチャチで一個壊したので二度と買いません。別にクイックじゃなくていいし。

あと、これも買いました。

エンドミルってドリルのように使うとプラスチックが溶着します。
ちなみに溶着したプラスチックって外側からペンチで全方向ギュッとはさんでいくと、プラスチックが壊れてカンタンに取れます。これ豆な。

いずれにしてもエンドミルへの固着は切削オイルで防げます。

まずはこれでやってみました。

全部、組み上げました。

(追記:12/4)大事なことを書き忘れていました。
これらのパーツをすべて水平方向をそろえないといけません。それはこの測定器でやりました。

ボッシュのレーザー水準器です。
墨出し器はでかすぎてパーツに密着させることができません。各々にこの水準器をあて、レーザー照射して並行になるようにします。
具体的には横に定規をふたつおいて、同じ間隔になるようにします。(写真を撮っておらず申し訳ない)
レーザー水準器は面で光を出してくれますから、わかりやすいです。類似の製品がなかなかないので、ボッシュがオススメです。

カンタンなことなんですが、ネットでどこにも調整方法を書いていないので書いておきます。
(追記終わり)
 

ケースの切削はこんな感じ。

やはり始点と終点はドリルで穴をあけたほうがきれいです。直線加工をエンドミルでやる。
ケースの窓明けが簡単にできました。直線は予想どおりです。
あたりまえですが、エンドミルだけだと角は丸くなります。

あとはいかにケースの一定の場所に印を打つか、ですが、専用の冶具を作りました。

 

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