サラリーマンのふり

弱者にどこまでモラルを求めるのだろうか?

ここのところすごく気になることがあります。

ひとつはベネッセの情報漏洩事件。ベネッセの子会社のシンフォームが雇っていた派遣がデータを売ったということらしい。

もちろん個人情報保護法が施行されてから、(これより前はヘイキで日経も自社の名簿を他社のDMに流用していましたが?)顧客データを抜き取るのは犯罪です。
が、この派遣社員はいくらで働いていたのだろう?

いや、犯罪です。それはわかります。

でも、名簿を売り、少々のお金にかえるのがバカにならない金額と感じるくらいの給料だったんですよね。

もうひとつは芸能人がぶちきれているが、飲食店の人間が来たことをツイートしていた、と。

もちろん飲食店のモラルに反することです。

当然ですが、3K職場の飲食店の従業員は、いくらで働いていたのだろう?

以前から書いてますが、IT業界の末端のエンジニアの給料は一流企業のどってことないOLより安いです。

それでいろーんな仕事をし、死にそうになり、かつ、モラルも守らねばならない。

いや、犯罪です。それはわかります。

けど、東大出た高級官僚が汚職するってのとワケが違うと思うのですよ。

弱り目に祟り目、泣き面に蜂、弱り目に祟り目の時にやけくそになったり、なんのとりえもない人が芸能人をツイートしたくなることはあるだろうな、と思います。

いや、犯罪です。それはわかります。

でも、マスコミに流れている話では「モラルを防ぐ方法ない」って書いてるじゃないですか?

あると思いませんか?

追記:月給38万円だったそうです。データベース技術者がですよ。派遣会社、シンフォーム、ベネッセは、どんだけのピンはねしていたんでしょうね。

追記2:(8/1) ベネッセは今回139億円の赤字になったといいます。そのいくらかでも技術者に技術料をしっかり払っていれば、こんなモラルハザードは起きなかったのではないでしょうか。
小さいところをケチって大きく損をする、ってとても日本企業らしくていいですね。

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