日本企業の迷走の結果

日経ビジネスオンラインで、オリンパスの蹉跌について分析記事が出ている。

もともと中堅光学機メーカーだったオリンパスがデジカメ事業で生き延び、その立役者が今世間を騒がしている菊川氏だったらしい。

が、俺がオリンパスに違和感を覚えた年は古い。2003年にITXという日商岩井傘下の子会社を買った時だ。ITXはITとついているから誤解している人が多かった。当時、NTTに勤めていた俺を騙しに来た日商岩井出身ITXの社員が置いていったパンフと財務諸表を調べたら、携帯電話の代理店売上がほとんどだった記憶がある。光通信のように。

オリンパスがこんな会社買ってなにすんの?と疑問に思っていた。その後、医療廃棄物処理、化粧品販売、電子レンジ調理器具販売などを買いまくったようだ。

当然、うまくいくわけがない。

理由がわからない人に説明しておくが、経営権を買ってその会社を伸ばせるとしたら、GEのように経営者を育てるのが本業くらいのことをしないと無理。日本企業では見当たらない。
相乗効果をもたらしたいならば、本業の周辺でお客がかぶっているところを買わないと早い相乗効果は出ない。

ましてや業績の悪い会社を救済しようとすると、長い時間がかかる。(俺はこのテーマで学士論文書いて、ルールを発見した)

光学機メーカーが流通業に出ても食い殺されるのはわかりきっている。

今回の騒ぎは、そういう活動で出た多額の損失を処理しようとしたのではないかと思う。

じゃぁ、こういう会社はオリンパスだけか?いやいや、工作機メーカーなどにもあれこれ手を出して、どうしようもなくなっているところはいっぱいある。オリンパスで解任されたイギリス人社長ウッドフォード氏がいないだけだ。

日本の東証も証券取引委員会もこういう老舗には手ぬるいだろうから、遅かれ早かれ世界の金融市場から信頼を失うだろう。フェアでない市場で取引するバカはいない。その結果、日本の株価はさらに下がっていくと予想する。

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