サラリーマンのふり

はずれる予言をいう勇気

今日はジュセリーノによれば、再び関西で大地震が起きるはずであった。自称SF作家山本弘氏が批判している。俺が調べた限り、「的中した予言」には必ずウラがあり、ロクなもんじゃない。上記のリンクで山本氏が解説しているので、読むのも一興だろう。

が、ジュセリーノは偉いな、と思う点がひとつだけある。ひとがいっていない、ひとと違うことを言う勇気をもっていることだ。

俺が「違うことをいう勇気」に気づいたのは、ずいぶん前に某通信会社でディザスターリカバリー専用のWIDE-SANというサービスを始めたころだった。まだSANの知名度も怪しいころに、ディザスターリカバリーは重要だ、とか、災害に耐えられるシステムを作ることが監査面から求められている、ということを講演することは、当時はかなり勇気がいった。(事実を知りたくて、ベンダーさんのツアーにくっついてニューヨークのシティバンクまでいったこともある。)
よく見るとビジネス界の講演はほとんどの内容が雑誌の焼き直しを繰り返している。リサーチ会社か外資系のメーカー以外はベンダー会社のサラリーマンが話す。それも片手間仕事である。ほとんどの人が「自社製品のメリットをいうだけで、後は無難に過ごしたい」と考えるのは当然だ。なので、話の内容もかわったことにならない。当然、おもしろくない。

新しい商品を自分で考えて「これはいいのだ」とか、値つけして話すことは、人と違うことを話すことで、かなり勇気がいる。マスコミに話すと活字になってしまう。幸いに先の私の話については、ディザスターリカバリーは日本でもポピュラーになり、ビジネス継続性はコンプライアンスに組み入れられたので、話した内容がウソにはならなかった。もっとも聞いた人は忘れていると思うが。

こう考えて、はずれる予言を公言できる人は偉いな、と思うのだ。

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